受験前でも社会人になってからでも、時々英語の長文が読めないと感じることはありませんか?
その理由はずばり「スランプ」に陥っているからだと考えられます。
英語を勉強しているからこそ起きる現象なので、あまり深く悩む必要はありません。
しかし一刻も早くスランプを抜け出して、長文をスラスラ読めるようになりたいですよね。
今回はそんな英語の長文が読めなくなった時の対処法についてご紹介していきます。
ぜひ参考になるものがあれば、今日からでも取り入れてみてください。
対処法1 簡単な文章を読む
今手元にある文章が難しく感じているのなら、いったんそこから離れましょう。
読めない原因が分からないうちに同じ文章を何度読んでも、悪循環に陥ってしまいます。
モチベーションが落ちている状態では、読める英文も頭に入ってこないでしょう。
まずは頭をリラックスさせ、自信とやる気を取り戻すことを優先させることが大切です。
しかしリラックスといっても、試験や締め切りが近い状態では完全にそのタスクから離れるわけにもいきません。
そこで、例えば学生であれば昔の教科書や少し難易度の低いテキストを開いてみることをおすすめします。
英文を読めるという感覚と自信を取り戻すことで、気持ちをリラックスさせてあげます。
また、好きな音楽の歌詞や英語のファッション誌、ネットのゴシップニュースなど、趣味や興味のある記事にいったん目を移し、脳を休ませてあげると良いでしょう。
とにかく「読めない」というネガティブな気持ちを吹き飛ばし、難易度の高い文章に再度取り組んでいけるよう準備をしていきます。
テストや締め切りが間近でない場合には、一度その英文から離れてみましょう。
継続して英文を読んでいる人でも一日だけで良いので、脳に休息を与えてあげます。
スポーツ等でも同じで、毎日続けていると次第に体に疲れが溜まり、体がSOSのサインを出し始めます。
「英語が読めない」と感じている人は、まさに今翻訳をする脳の箇所が疲れている状態なので、暫しの休息が必要です。
短期間でも完全に休むことができれば、また英文が読めるようになので、ここは思い切って休息をとりましょう。
休んだ後でもアウトプットできる知識は本物で、しっかりと頭に定着していると言えます。
逆に一日~二日休んだだけで思い出せない知識は、インプットが十分にされておらず不十分な知識です。
自分の理解度を図るためと考えても良いかもしれません。
まずはスポーツや音楽、趣味など、自分の好きなことに没頭する時間を作り、脳の違う箇所を刺激することによって疲れている脳を活性化させましょう。
思い切って旅行やレジャーで、心身共にリラックスすることも効果的です。
英語や多言語は長期的に学習していく分野なので、モチベーションが下がってしまった時には休息やリラックスを取りバランスを保つことが重要です。
対処法2 原因を明確にする
十分な休息が取れ、やる気が戻ってきたら早速取り組んでいた長文に戻りましょう。
まずは、長文が読めていなかった原因を探っていきましょう。
考えられる原因は、
記事のジャンルの単語に弱い、単語不足
苦手な文法構造があり、その部分が読めていない
長文の長さに慣れていない
の3つです。
一つ目の場合は、おそらく英文法や基本的な英単語は既に理解できています。
しかし色々なジャンルの記事を読むということが不足しているため、単語の知識が足りておらず、文章の内容が頭に入ってこないという状態が考えられます。
この対処法としては、まずあらゆる英語に触れる訓練を積むことです。
堅い文章ばかり読んでいる人は雑誌やコラムなど、文体の異なる記事に触れてみたり、自分の専門外の記事を読む機会を増やしたりすることで、多くの単語に触れることができます。
例えば、普段ニュース記事ばかり読んでいるのなら芸術関連や芸能ニュースなどに目を通してみるなどです。
二つ目として、「苦手な文法構造があり、その部分が読めていない」という原因が考えられます。
この場合は、自分が曖昧に感じる文を抜き出し、少し時間を掛けて構造を確認すると良いでしょう。
用意するのは英文法が全て網羅されている「参考書」と「辞書」です。
おそらくその文法については今まで80%ほどの理解でここまで来てしまった可能性があります。
その残り20%の理解を深めることで、今後どんな長文が来ても応用が利き、英文が読めるようになっていきます。
ここで一度流し読みを止めて、苦手意識のある文法を攻略しておくことをおすすめします。
例えば分祠構文「~ing」と「~ed」は多くの意味に解釈ができる文法の一つです。
ややこしい上に長文では頻出しますので、今一度使い方を確認してみると良いかもしれません。
三つ目の「長文の長さに慣れていない」というのは、長文を読むだけのスタミナが付いていないということです。
短文であればスラスラ読めるはずなので、この場合は徹底して長い文章を読む訓練をしましょう。
時間を測って読んでみるのも、瞬発力や集中力が鍛えられるので効果的です。
だらだら読んでいると逆に内容が入ってこない場合があるので、短時間の中でどれだけ内容を把握できるかという意味でもタイマーを使って読む速度を測ってみると良いでしょう。
対処法3 英作文を書いてみる
次の対処法は「自分で英作文を書いてみる」です。
一度読むことから離れ、ライティングにより英語の構造を理解していきます。
おすすめは「英語で日記を付ける」ことです。
日記は個人のことなので内容的に書きやすく、身近な出来事や感情などを振り返ることにも役立ちます。
この時のポイントとしては、単純な単語や文法だけではなく、なるべく多くの要素を取り入れることです。
簡単な文章にし過ぎないことが、英語上達のコツと言えるでしょう。
特に自分の苦手が分かっている人は、その部分を徹底的に取り入れていくことです。
例えば上記で出てきた分祠構文を、自分の文章のどこに加えることができるのか、また時制なども現在形、未来形、過去形、完了形を織り交ぜて書くようにします。
単語量が不足していると感じるのならば、なるべく新しい単語を調べて書いていくようにしましょう。
また日記以外にも、テーマを一つ決め、それについて英語で書くことができます。
自分の興味の分野でなるべく楽しんで書ける題材を選ぶと、長く続けていきやすいのでおすすめです。
例えば「コーヒーの種類」について自分なりの考察を加えて書いてみる、
または「5年後の自分」、「職場の問題」、「AIと今後の社会」など、自分が書きやすい題材に絞り文章を書いていきます。
これは結果的に長文を読む力にも直結していきますので根気よく続けてみてください。
対処法4 音読してみる
サイレント状態で黙読を続けていると、なかなか頭に入ってきにくいことも多々あります。
その場合は、文章を声に出して読んでみると理解しやすくなることがあります。
シンプルな音読作業ですが、実は英語力アップのために必要な要素が存分に詰まっている大変効果的な学習法なのです。
まず声に出して読むことで、文章の区切りが分かってきます。
一つの単語がどこに掛かっているか、まとまりの区切りはどこなのかということは、以外と声に出すことで分かりやすくなる場合も多いのです。
また声に出すことで聴覚からの刺激が入り、新しい単語なども記憶されやすくなります。
そしてもちろん、読みながら英語の繋がりや発音に関しても意識するようになるため、英語力全体の向上という面から見ても大変効果があると言えます。
プロの通訳者もディクテーションなどで声に出すという練習法を取り入れていますので、初心者、上級者関係なく音読には英語力向上の効果が見られることが分かります。
ぜひ英語が読めないと感じたら、声に出して一度音読してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スランプに陥ると精神的に落ち込むこともあるかもしれませんが、それも英語学習の一つの成果であり通過点と捉えて、前向きに取り組んでいきましょう。
まずは一度頭を休ませてリセットすること。
そして好きなジャンルの記事や短文を読み自信を取り戻すこと。
それができたらライティング、音読によって苦手な部分を克服していきましょう。
英語は一日にしてならずです。
長期的な学習とモチベーションを保てるよう、楽しんで勉強していきましょう。