英語には興味があるけれど、全く分からずお手上げ状態になってはいませんか?
また自分の苦手が把握できておらず、どこから手を付ければ良いのかと悩んでいるかもしれません。
今日はそんな「英語が全くわからない」と感じている人のために、学習の始め方をご紹介していきます。
リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの項目ごとに、おすすめの勉強法と学習ポイントをまとめましたので是非参考にしてみてください。
それではさっそく見ていきましょう。
リーディング編
「英語が全くわからない」と感じているのであれば、「読む」ことから始めましょう。
まず使っている教科書や参考書、また自分の好きなジャンルの記事をインターネットで探すなどして、使用するテキストを決めます。
なるべく自分が興味のある分野から文章を選ぶと、根気よく続けていきやすいので、テキスト選びは慎重に行ってください。
語学学習はモチベーションが下がってしまうとそこで辞めてしまう人も多いので、自分が長く続けられる要素をたくさん見つけていきましょう。
それが上達への近道になります。
一般的に「英語が全く分からない」ことの原因は、単語や文法の意味が完全に自分のものになっていない可能性が高いと言えます
そのため、基本的な単語や文法に特化した学習を行う必要があります。
詳しく言うと、文法や単語など一度は見たことがあって頭に入っていても、それが別の場所で出てきた時に応用が利かないという状態です。
その場合は、分からない単語から一つずつ確認していくという単純作業が必要です。
少し時間が掛かりますが、ここで徹底的に読み込んでおくことで先難易度の高い英語にも対応できる読解量がついてきます。
テキストと辞書を用意したら、分からない意味の単語を一つずつ調べながら文全体の意味を取れるようにしていきましょう。
リーディング編 音読
単語が一通り確認できたら、「音読」練習がおすすめです。
声に出す練習はプロの通訳者でも行っている効果的な学習法です。
ここでは「発音」、「文の繋がり」、「文の区切り」を確認することができます。
また声に出すことで内容が頭に入りやすく、音で覚えるので定着しやすいと言えます。
ぜひ同じ文章を何度も反復し、読み込んでいきましょう。
スラスラ読めるまで練習を重ねたら、短い文や特徴のあるフレーズは暗記しても良いでしょう。
一度覚えたフレーズは、別の場面でも応用していけるので大変重宝します。
リーディングでは、この意味の確認と音読を繰り返し、徹底的に読み込んでいくことが大切です。
時間は掛かりますが、時間を掛けた分だけ記憶にも残るので、根気よく続けていきましょう。
リスニング編
リーディングと音読で英語に慣れてきたら、次は実際のネイティブの音を聞いていきましょう。
リーディングで使用したテキストのCDが付いていればそれをそのまま使用しても構いませんし、簡単な音声をインターネットで探しても構いません。
ここでのポイントは、「音声を一つだけに絞り徹底的に聞き込む」ことです。
英語が分からないと感じているうちは、色々な題材を聞くのではなく、一つの音声を繰り返し聞くことのほうがより深い理解に繋がります。
できればスクリプト(英語の文字)と合わせて確認できる音声があれば理想的ですが、挨拶表現など簡単な題材のものであればそのまま聞き流しても良いでしょう。
また単語の発音だけに絞った子供向けの音声なども英語初級者にはおすすめです。
リスニング編 発音
リスニングでは会話表現を聞くことも大切ですが、それよりも英語初級者にとって大切と言えるのが「発音」です。
英語の中でも特徴的な「R」と「L」や「B」と「V」、「th」の発音は、日本語にはない音なので、聞き慣れず難しく感じてしまうのです。
またこの発音の部分で挫折してしまう人も多いと言えます。
この苦手を克服するためには、これらの発音を何度も聞きながら、違いや綺麗な発音ができるまで練習を繰り返します。
この発音は早い段階でマスターしておかないと、いつまで経っても英語の苦手意識が付いて周ります。
そろそろ日本語流のカタカナ発音は卒業して、実際の「英語」らしい発音ができるように練習していくと良いでしょう。
まずは耳で聞いてその音に慣れることから始めます。
そしてできるだけ声にだして口の動かし方を研究してみましょう。
一度では難しいですが、繰り返しネイティブの発音を真似しながらコツを掴んでいくようにすると良いでしょう。
発音は続けていれば口の筋肉も鍛えられてくるので、だんだんと近い音になってきます。
リーディング同様、英語学習は根気のいる作業の繰り返しですが、諦めず続けていれば上達していくはずです。
まずはネイティブの発音に慣れ、自分でも英語らしく発音できるように練習していきましょう。
近い発音ができるようになってくれば、英語も楽しくなってくるはずです。
スピーキング編
リーディング、リスニングに続き、スピーキングまでくれば、おそらく苦手意識のあった英語でもだいぶ理解が深まってきているはずです。
スピーキングの練習では、まず「自分のことを説明する」ことから始めましょう。
自分の名前、出身や年齢が言えるようになったら、さらに身近なことを説明する練習をします。
例えば、「昨日起こったこと」や「明日の予定」、「今年の目標」などを実際に口に出して言ってみます。
毎日の通勤時間や、就寝前の5分程度でも構いません。
ふと時間ができた時に、ぶつぶつと呟きながら英語で内容を説明する練習をしていきます。
始めは単語しか思い浮かばず、なかなか文章として組み立てられず難しく感じるかもしれません。
その場合は、後でしっかりと文法や単語を調べ、知識を増やしていくことです。
最終的には一つのまとまった簡単なスピーチができるように練習していきましょう。
そうすればスピーキング力は格段にアップしていきます。
この練習では単語力や発音はもちろん、文章構成力や瞬発力などが鍛えられていきます。
スピーキング編 実際に会話をする
一人でのスピーキング練習がある程度できてきたら、実際に相手のいる会話の機会を探してみましょう。
スピーキング力を本当に鍛えたいのならば、実際に相手のいる場面でのコミュニケーションが必須です。
周りにいる友人や会社の同僚を始め、語学スクールや留学を視野に入れるなど、色々な選択肢を考えてみることも大切です。
また英語初級者であれば、相手がネイティブスピーカーに限らずとも、英語を第二言語として話している外国人や、英語を勉強中の日本人とでも良い練習になります。
ポイントは日本語から離れて、英語だけを使用する環境で自分の英語力を高めることです。
特に日本人同士で練習する時には、お互いに日本語を使用しないようストイックに練習できる相手を選ぶと上達も早いでしょう。
実際に会話をしていくと、単純な日常会話の中で自分が表現できないフレーズが分かってきます。
言い方の分からない表現があれば、あとでその部分を調べて言えるようにする、という練習を繰り返しましょう。
さまざまな言い回しを覚えて、ネイティブとの会話でも慌てずにコミュニケーションが取れるようになることが理想ですね。
ライティング編
英語が分からないと感じていても、実際に自分で英文を作成してみるとその理解を深められます
そのために「日記を英語で書く」ということをおすすめします。
始めは辞書を使いながらで良いので、日常の出来事を英語で書いてみます。
するとまず単語が分からないのか、文法が理解できていないのかが分かってくるでしょう。
その原因が分かれば、辞書や参考書を使って単語や文法の曖昧な部分を調べていけば良いですね。
ライティング編 書き写し
また日記が書けるようになってきたら、少し長めの文章に挑戦してみても良いでしょう。
始めはいきなり書くことが難しいので、既存の文章を書き写してみます。
テキストやインターネットでネイティブが書いている文章を探し、それを丸ごとまずは真似をします。
その中で、知らない表現や文法の使い方があれば都度取り入れていきます
新しい文章を執筆するときに、その表現を織り交ぜながら書く練習を続けていくと、新しい知識が蓄積されていきます。
ニュースや堅い文章でなくとも、自分の興味がある分野を取り上げて文章にしてみても構いません。
なるべくネイティブが執筆している文章を選ぶことで、実際に使われている表現や単語が分かり参考になるでしょう。
その他
「英語が分からない」という意識を変える方法として、他にもいくつかおすすめがあります。
まずテキストから離れて、「家の中にあるものについて英語で言えるか」を自分で試してみるという方法です。
リビングやキッチン、洗面所に普段何気なくあるアイテムについて、全て英語名で答えられるでしょうか。
一通り答えられるようになるだけでも、英語への苦手意識はなくなるはずです。
次に「英語の歌詞から意味を知る」という方法です。
自分の好きな曲であれば、その英語の歌詞がどんな意味なのか気になりますよね。
また全て耳で英語を聞き取れるかどうか試してみても良いでしょう。
リスニング編でもお伝えしたように、耳からの情報は記憶に残りやすいので、音楽を聴くときに英語の歌詞に注目してみるのも一つの勉強です。
自分でも歌いながら、発音や気になったフレーズについて意味を調べてみましょう。
一曲全て意味が理解できるだけでも、かなり英語の上達を感じるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「英語が全くわからない」という苦手意識を克服するためのポイントをまとめてみました。
各項に共通しているのは、一つの題材を繰り返し練習するという点です。
テキストやインターネットは巷に溢れていますが、英語の上達のためには教材を一つに絞ってそれを繰り返し読み込むことをおすすめします。
また自分好きなジャンルの英語に絞って進めていくことも、モチベーションを保つために効果があります。
ぜひ毎日楽しんで英語を勉強していけるといいですね。