イモリとヤモリの決定的な違いは、生息している場所にあります。
イモリとヤモリを漢字で表記すると、井守(イモリ)、家守(ヤモリ)となります。
このことから、イモリは井戸=水辺、ヤモリは家=陸地ということがわかります。
イモリについて詳しく
イモリは水辺に住む両生類で、カエルなどの仲間です。
井戸や水田の害虫を食べてくれることから、その名前が付いたという説があります。
また、イモリはテトロドトキシンと呼ばれる毒を持っています。
背は黒く、お腹の部分は赤いという見た目をしています。
ヤモリについて詳しく
ヤモリは陸に住む爬虫類で、トカゲや蛇の仲間です。
ゴキブリなどの家屋の害虫を食べてくれることから、その名前が付いたという説があります。
指の裏に鱗があり、壁に張り付くことができます。
見た目は茶色っぽく、肌は乾燥しているような状態です。
その他の細かい違いについて
その他の細かい違いとしては、爪の有無があります。
イモリは主に水の中で生活しているので、爪が必要ありません。
一方でヤモリは陸地で生活しているので、爪が生えています。
また、ヤモリはトカゲの仲間であるように、尻尾などの自分の身体の一部を切断する行為(自切)をしますが、イモリはしません。
まとめ
イモリとヤモリは、名前がよく似ていることなどから、しばしば混同されてしまいがちですが、生息場所や生態、分類や身体的特徴などの観点から、全く違った生き物だということがわかります。
こういったことから、似ているものでもよく観察してみると、また新たな発見があるかもしれません。