スペイン語の数字の覚え方。短期間で使いこなす方法を詳しく解説

B!

スペイン語を学び始めた人にとって最初の難関が、数字だと思います。

  • 数字が難しくて覚えられない
  • 数字を覚えたのに実際の会話で使えない
  • 大きい数字になると混乱してしまう

このような悩みを持っている人も多いと思います。

そこで今回は、どうしたら短期間でストレスを感じることなく数字を使いこなせるようになるのか、そのやり方についてお伝えしたいと思います。

カタカナから始める


スペイン語の数字の綴りは最初は難しく感じるかもしれません。

学生時代の英語のテストなどで、綴りを1つ間違えただけで、減点になった苦い経験を持っている人も多いと思います。

綴りが正しいかどうか、という考えに引っ張られてしまうのであれば、まずはカタカナで始めてみるのがおすすめです。

10 ディエス diez

例えば10を思い浮かべると「diez」なのか「dies」なのか迷ってしまう人もいるかもしれません。

まずはカタカナを見て「ディエス」(「ディ」を強く言います)と言う練習をして、慣れてきたらスペイン語のほうを見て「ディエス」と言っていくのです。

スペイン語の綴りに慣れるまではカタカナを上手く使うのも1つの方法です。

16 ディエスィ セイス dieciséis

例えば16である「dieciséis」を見たときに「ci」を「シ」と言ってしまいそうですよね。

まず、カタカナを見て「スィ」の言い方に慣れるのが理想です。

カタカナを使い、言い方を確認できたら、徐々にスペイン語に戻していくということです。

17 ディエスィ スィエテ diecisiete

例えば17の「diecisiete」では、スィエテの「スィ」を強く言うのですが、「i」と「e」ばかり並んでいますよね。

いきなりスペイン語を見て言おうとすると、どこで区切って読むか分からなくなりそうです。

しかし、スペイン語だけを見ると、「ディエ」でまず区切って次に「スィスィエテ」と言ってしまうかもしれませんね。

逆に日本語だけを見ると、2つの単語で構成されていると錯覚してしまい、スペイン語の表記が思い浮かばないかもしれません。

音はカタカナを使っても良いのですが、スペイン語も同時に見ておく、ことも大事です。

「覚えよう覚えよう」とするのではなく、「見ておく」ということです。

20 ベインテ veinte

例えば20のように「v」から始まるものを先に見ると、英語を習ったときの発音の仕方を思い出して、構えてしまう人もいるかもしれません。

そういう時は、「v」の発音が上手く出来ないことにばかり意識が行ってしまいそうです。

カタカナの音から入ることで、苦手意識が薄くなると思います。

ランダムに使う

  • 8 オチョ ocho
  • 4 クアトロ cuatro
  • 3 トレス tres
  • 10 ディエス diez
  • 6 セイス seis
  • 1 ウノ uno
  • 5 スィンコ cinco
  • 2 ドス dos
  • 9 ヌエべ nueve
  • 7 スィエテ siete

基本の1から10までを、このような順番で言う人はいませんよね。

これに、0であるcero(セロ)を加えても良いと思いますが、基本的に1から10まで歌うように順番に覚えていくことが多いと思います。

リズムに乗ると覚えやすいのですが、実際に使うときに困ったことになります。

7と言いたいときもすぐスペイン語が出てこないため、順番に6まで言った後でないと7が言えないという事態になるかもしれません。

また6と7はよく似ています。

「セイス」「スィエテ」のどちらなのか迷ったとき、「長いほうの単語が後だから7だ」というような覚え方ではテスト勉強のようなスペイン語になってしまいますね。

机に向かって時間を決めて覚えるのではなく、毎日いつでも使うことが大切です。

100番代の数字

スペイン語は主語による動詞の活用の種類がとても多いです。

しかし活用するのは動詞だけではありません。

数字にも活用があります。

このように言うと、びっくりする人が多いと思いますが、日本語でも知らないうちに数字を活用しています。

100は「cien (スィエン)」で、単数という扱いです。

これが100番代の数字の基本です。

200 ドス スィエントス doscientos

100が2個で200になります。

100が複数形「スィエントス」に変わり、この前に2を付けて、ドススィエントスになります。

300、400、600、800も同じです。

日本語の4と400と同じ感じです。

100が4個で「よんひゃく」となりますよね。

500 キニエントス quinientos

100が5個で500です。

だからまず「cientos」を使い、その前に5を置きますよね。

しかし「cinco」を「cientos」の前に置くと、とても言いにくいため変化してしまった、という感じです。

日本語でも同じです。

6(ろく)は600(ろっぴゃく)になると「ろっ」に変化していますよね。

700と900も同じように変わります。

700は、sieteをseteに変えてcientosを添えてsetecientos(セテスィエントス)にします。

900は、nueveをnoveに変えてcientosを添えてnovecientos (ノベスィエントス)にします。

実にスペイン語らしくかっこいい単語です。

特に500(キニエントス)は何度も言ってみたくなりますよね。

常にスペイン語で考える


数字を見ない日というのは、ほとんど無いと思います。

  1. 「3」を見た
  2. 「さん」と日本語で考える
  3. 「tres」とスペイン語に変換する

数字を「日本語で考える」部分を省略して、「3」を見たらすぐスペイン語が出てくるように練習することです。

電車のホーム

「5番線発で6駅で乗りかえて、次は1番線から2駅で降りる」場合、5はスィンコで、6はスィエテ、2はドス、というように数字を見たらスペイン語に置きかえてみるのです。

バスの系統番号

乗らなくても見かける機会はあると思います。

バス停で6人も待っているとか、空いてる席が7つあるから座れるな、とか考えることがありますよね。

そういう思考の中にもスペイン語を取り入れていくと、数字の習得が加速していきます。

時間を言う

1日に何度も時計を見ますよね。

その度にスペイン語で言ってみます。

  • 1時 Es la una(エス ラ ウナ)
  • 8時 Son las ocho(ソン ラス オチョ)

1時を言うときだけ、違う言い方になります。

「ocho」を2から9の数字に変えて応用できますね。何時何分まで言いたければ時間の後に、「y」を付けて1から59までの数字を置くだけです。

日付を言う

今日の日付を言ってみると、月によって違いますが31までの数字は確実に使うことになりますよね。

日本語でも毎月最初の日は「ついたち」ですが、スペイン語でもprimero(プリメイロ)と言います。

  • 1 de diciembre (primero de diciembre)

(プリメイロ デ ディスィエンブレ)

「de diciembre」は付けなくて数字だけでも練習になります。

数字に付く記号

  • 日本語 1,000
  • スペイン語 1.000

桁区切りの表記を見てみると、スペイン語のほうは見慣れないですよね。

さらに、これに小数点が入っても、

  • 日本語 1,000.5
  • スペイン語 1.000,5

日本語とスペイン語は逆になります。

おもしろいですよね。

しかし、間違えてしまうと大変です。

大きな数字を極める


桁区切りが付いて、数字が大きくなればなるほど、難しく感じてしまうと思いますが、実際にはとてもシンプルです。

1.000 ミル mil

「mil」をそのまま使います。

日本語でも1.000は「せん」で「いっせん」とは言わないですよね。

スペイン語でも、同じです。

1.001と言うときは、mil uno(ミル ウノ)となります。

2018 ドスミル ディエスィオチョ dos mil dieciséis

西暦を言うときも「mil」を使います。

英語のように2018を「20、18」のように分けて言うことはありません。

もっと大きい数字

桁区切りは、一の位に近いほうから、1つ目を「mil (ミル)」と言い、2つ目を「millón (ミジョン)」と言います。

日本語は4桁区切りですが、スペイン語は3桁区切りになっているため、スペイン語の目線で考えるほうが混乱しにくいと思います。

桁区切りが1つ

例えば、20.000は「mil が20個」で、veinte mil (ベインテ ミル)となります。

そして、500.000は「mil が500個」で、quinientos mil(キニエントス ミル)ですね。

桁区切りが2つ

1.000.000は「millón が1個 」なので、un millón(ウン ミジョン)です。

cienとmilには「un」は付かないですが、millón には付きます。

さらに、14.500.000は「millón が14個とmilが500個」なので、 catorce millones quinientos mil(カトルセ ミジョン キニエントスミル) となりますね。

「millón」 は、複数形「millones 」がありますが、「mil」は複数も単数も形は変わりません。

そして自然に身につく

数字を見たら、すぐスペイン語で言ってみることです。

口に出して言いにくいなら、心の中で言っても良いと思います。

いつのまにか無意識にスペイン語で数字が出てくるようになったら、楽しさが倍増するはずです。

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