英語の連語の意味と使い方。よく使われる連語のまとめ。

英語の「連語」についてご存知でしょうか。

「熟語」は聞いたことがあっても「連語」についてはぴんとこないかもしれません。

しかしこの「連語」、英語を使いこなすためには大変重要な決まりなのです。

熟語だけでなく連語も使いこなせるようになって、より自然な英語を目指しましょう。

今回は「連語」の中で特に重要なものをピックアップしてまとめてみました。

英語の上達を目指して勉強しているのであれば、是非その意味と使い方をマスターしておきましょう。

それではさっそく「連語の意味」から見ていきます。

熟語と連語の違い

英語では熟語、慣用句、連語、イディオム、フレーズなど多くの呼び名があり、違いがわからず混乱するかもしれません。

まずはこれらの定義から確認していきましょう。

熟語

「熟語」は慣用句や連語、イディオム、フレーズなど全てをまとめた大きなくくりの総称です。

一つ以上の単語が集まって意味を成す集合体をまとめて「熟語」と呼ぶことが多いです。

またカタカナ表記で「フレーズ」、「イディオム」と書かれている場合も「熟語」と同じことを指していると理解して良いでしょう。

慣用句

単語がいくつか集まって意味をなす語句のまとまりのことを「慣用句」といいます。

それぞれの単語の意味は薄れ、まとまり全体で一つの意味になり日常的に使われています。

例えば下記の表現があります。

By the way  ところで
Mind on your business ほっといて
Bite the bullet 耐える
A piece of cake. 簡単なこと
Call it a day 今日はおしまいにする

英語では通常「Idioms」と表記されていることが多いです。

連語

一方「連語」とは、単語同士がいつも一緒に使われる語句のまとまりのことを言います。

英語特有の組み合わせなので、日本語に直訳しても違和感があります。

例えば以下のような表現があります。

Hold with ではなくHold on
Believe with ではなくBelieve in

英語では「Collocations」と呼ばれています。

つまりじ「熟語」の中でも特に英語特有の語句のまとまりのことを「連語」、英語では「Collocations」と呼んでいるのですね。

連語の具体例

長文を読むときに知らない単語はある程度予測を付けることができますが、連語に関しては覚えておかないと予測が難しいと言えます。

また逆に一度覚えてしまえば、長い文章の中に出てきても素早く見つけることができ、且つ文章の意味を把握することができるのです。

それでは実際にどんな連語があるのか、下記で確認していきましょう。

例えば気温の高いか低いかを表す時に、いくつかの形容詞が思い浮かぶと思います。

日本語の「高い」という形容詞であれば、気温、金額、身長の高さなど全てに用いることができます。

英語の場合はどうでしょうか。

英語では「Tall temperature」とは言えず、「High temperature」が正解です。

気温が低いことを表す時は「short」や「small」ではなく「Low temperature」です。

このように温度の高さを表す場合には「High & Low」を用いるという決まりがあり、これを「連語」と呼んでいます。

その他にも、「酷い雨」のことは「Thick rain」ではなく「Heavy rain」と言います。

「経験する」は、「do an experience」や「make an experience」
ではなく「Have an experience」が正解です。

「日記を書く」はwrite a diaryではなく「keep a diary」、もしくは「keep a journal」が正解です。

また早い電車は「the quick train」ではなく、「the fast train」、

ファストフードでお馴染みの速く出てくる食事も「quick」を使わずに「Fast food」ですね。

一方シャワーの時は「a fast shower」とは言わず「a quick shower」が一般的です。

形容詞と名詞で作る連語

連語にはいくつかの規則性も見出すことができます。

その一例として、形容詞「great」は感情を表す名詞と共に連語として使われます。

Great fun
Great happiness
Great joy
Great enjoyment
Great excitement

またマイナスな感情にも「great」を使うことができます。
Great anger

間違いやすいのが「big」や「huge」といった「大きな」を表す他の形容詞です。

意味はなんとなく伝わりますが、一般的なフレーズではないので、より自然な英語を話したい場合にはこの「連語」の規則を習得することが大切です。

また「great」は「great skill」、「great strength」、「great understanding」、「great wisdom」のように、質を表す名詞とも結びつきます。

同じく大きさを表す「Large」は、下記のように数量を表す名詞と共に使われる連語です。

A large number of
A large amount of
A large population
A large quantity
A large scale

上記でご紹介した形容詞は「Heavy」は天気を表す単語と連語を作るだけでなく、日常の悪習慣を表す際にも用いられます。

Heavy rain ひどい雨
Heavy snow ひどい雪
Heavy fog ひどい霧

A heavy smoker ヘビースモーカー
A heavy drinker 大酒のみ

形容詞「Strong」は強烈な臭いや味覚、また「確かな事実や意見」という意味でも使われています。

A strong smell 強い臭い
A strong taste 強い味
A heavy sound 強い音

Strong evidence 確かな証拠
A strong commitment 確かな約束
Strong criticism 強い批判
Strong emphasis 強い強調
A strong contrast 強い対比
A strong feeling 強い感情
A strong opinion 強い意見

動詞と作る連語

次に動詞と名詞で作る連語について例をご紹介していきます。

動詞「get」と名詞は頻繁にセットで用いられています。

自分がよく使いそうな表現から押さえていくと良いでしょう。

感情を表す「get」の連語

Get satisfied 満足する
Get surprised 驚く
Get relieved ほっとする
Get shocked ショックを受ける
Get worried 心配する
Get angry 起こる
Get upset 落ち込む、落胆する
Get frightened 怖いと感じる

動作を表す「get」の連語

Get started 始める
Get married 結婚する
Get pregnant 妊娠する
Get drunk 酔っぱらう
Get lost 道に迷う
Get wet 濡れる
Get a job offer 仕事のオファーを受ける
Get a job 仕事が決まる
Get injured 怪我をする

状態を表す「come」の連語

Come close 近くなる
Come into view 視界に入る
Come early 早く来る
Come late 遅く来る
Come up with ひらめく、思いつく
Come clean about ~について一切を白状する
Come to life 意識が戻る
Come on time 時間通りにくる
Come in time 時間内にくる
Come right back すぐに戻る
Come to decision 決断する
Come to an agreement 合意する
Come to a compromise 妥協点に達する
Come to an end 終わりに達する
Come complete with ~が備わっている

状況を表す「go」の連語

Go well 上手くいく
Go blight 明るくなる
Go successful 成功に進む
Go crazy おかしくなる
Go bad 悪くなる
Go wrong 間違った方向に進む
Go smooth スムーズに進む

継続を表す「keep」の連語

Keep quiet 静かにする
Keep calm 落ち着く
Keep it up! がんばれ!
Keep up doing ~し続ける
Keep away 離れる
Keep a promise 約束を守る
Keep in touch (その後も)連絡を取る
Keep me posted 随時連絡をください
Keep (that) in mind 試に(それを)留めておく

「have」の連語

Have a break 休憩にする
Have a bite 一口かじる
Have a business trip 出張がある
Have a chance チャンスが来る
Have a day off 休みを取る
Have a hard day 大変な一日を送る
Have a conversation 会話をする
Have a drink お酒を飲む
Have a glass of wine グラスワインを飲む
Have a haircut 髪を(サロンで)切る
Have a passion 情熱がある
Have a cold 寒気がする
Have a headache 頭痛がする
Have a feeling 感情がある
Have a bad temper 酷い気持ちのムラがある
Have an idea アイデアがある
Have an interview インタビューを受ける
Have work 仕事がある
Have trouble トラブルがある

「take」の連語

Take a class 授業を受ける
Take a call 電話を取る
Take a chance チャンスを掴む
Take a break 休憩を取る
Take a nap 昼寝をする
Take a shower シャワーを浴びる
Take a photo 写真を撮る
Take a rest 休息を取る
Take a seat 席に着く
Take time 時間を掛ける
Take part in 参加する
Take turns 順番がくる
Take somebody’s place 相手の立場になる

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は英語の「連語」についてまとめてみました。

日本語でもそうであるように、英語にも連語のような決まり文句、フレーズが多々存在します。

単語レベルから連語レベルのフレーズとして英語を使いこなせるようになると、自然な英語が話せるようになり、ネイティブにも伝わりやすくなります。

ぜひ日常で使いやすそうなものから、少しずつ覚えていけるとよいでしょう。

全て一度に暗記しようとせず、一つずつ会話や文章で使えるようにする練習をするとよいでしょう。

動詞と名詞の組み合わせは、規則性を覚えてしまえば案外難しくなく自分のものとして定着しやすいでしょう。

日常会話でも頻繁に使われますので、英語学習者にはぜひおすすめです。

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