スペイン留学の楽しみ方。本場でサッカーやフラメンコ体験で楽しもう

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スペイン語の学習を始めたきっかけが趣味のサッカーやフラメンコだという人はたくさんいると思います。

また逆に、スペイン語を学ぶうちにスペイン文化にも興味を持ち始め、フラメンコや料理を習い始めた、という人も少なくないはずです。

こういったスペイン文化の様々な側面に関心を持つことによって、語学習得のモチベーションは上がることでしょう。

そして、語学が上達するにつれて他の面にもますます興味が湧いてくる、という相乗効果が期待できます。

今回は、スペインに語学留学するからには、サッカーやフラメンコ、料理なども本場で体験したい・学びたいという人のための留学プランを考えます。

スペイン語+αの留学をするには


これまでの語学留学の記事でも繰り返してきましたが、91日以上スペインに滞在する場合は何らかのが必要です。

大きく分けると就労ビザ、学生ビザ、リタイヤメントビザ、そして婚姻ビザとよばれる結婚を理由に得られる居住許可書です。

数週間の短期留学の場合は、サッカーだけ、フラメンコだけ、というプログラムも可能ですが、長期となると語学学校に登録し、スペイン語の授業と並行してサッカーやフラメンコのレッスンを受けることになります。

というのも、サッカーやフラメンコだけが滞在の目的だと学生ビザが認可されないからです。

(プロのサッカー選手やフラメンコダンサーとして渡航する場合は話は別です。

就労ビザを取得していきます。)

サッカーだけをしていたい、スペインでの時間すべてをフラメンコに捧げたい、という人には語学学校に通う時間が勿体ないように思えるかもしれません。

でも、現地でこうしたアクティビティに参加するためには、やはりスペイン語は不可欠でしょうし、スペイン語を知っているといないとでは他のアクティビティにおける上達のスピードも変わってくるかと思います。

スペイン語+サッカー(フットサル)留学

サッカー留学といっても大きく3つのカテゴリーに分けられます。

サッカー選手留学、サッカー指導者(コーチ)留学、そしてフットサル選手留学です。

バレンシアやバルセロナには実際にコーチとして活躍する日本人がおり、手続きや個人指導のサポートサービスを提供している場合もあるので問い合わせてみるとよいでしょう。

サッカー/フットサル選手留学

数週間の短期留学の場合は、ビザがいりませんので比較的自由なプランを立てることができます。

一度は本場スペインでサッカーやフットサルを体験してみたい、あるいは将来的には長期留学がしたいけれど、とりあえずは短期で様子をみたい、という場合におすすめです。

ビザが必要ないので語学学校への登録は不要ですが、それでも前述の理由からスペイン語の授業を並行して受講することが望ましいです。

サッカーを続けて行くうえで、スペインの言語や文化についての知識は決して無駄にはならないでしょう。

短期間の体験ではなく、スペインのクラブチームに入って選手としてプレーをしたい、という場合には長期留学プランになります。

まずは語学学校で集中的にスペイン語力をアップさせてから、時期をみてクラブへの入団トライアルへ向けて準備します。

長期学生ビザを取得するためには週当たり最低15~20時間は語学学校に登録している、と証明する必要がありますので注意してください。

現地で滞在許可証を更新した後は、スペイン語の授業数を減らし、サッカーに充てる時間を増やすことも可能です。

サッカー指導者留学


スペインでは、サッカーのコーチングライセンスは、教育・文化・スポーツ省(日本の文部科学省にあたる)の管轄となります。

同省の認可校で定められた内容のコースを受講し、合格すれば、公認ライセンスを取得することができます。

スペインサッカー連盟(自治州ごとにサッカー連盟が存在します)が主催するコース、及び民間会社の運営するコースがあり、レベルと指導カテゴリーは次のように分かれています。

  • Nivel(レベル)1:ジュニア・ユース年代の指導が可能(日本のB・C級にあたる)
  • Nivel(レベル)2:地域リーグ までの指導が可能(日本のA・B級にあたる)
  • Nivel(レベル)3:すべてのカテゴリーの指導が可能(日本のS級にあたる)

ライセンス1を取得するまでに、語学学校での準備期間を含め、少なくとも1年半~2年の期間が必要と言われています。

よって必然的に長期学生ビザの申請となります。

スペイン語のネイティブスピーカーではない外国人の場合、スペイン語力をつけるために、まずは8か月~1年程度スペイン語学校に通い、その後スペインサッカー協会公認の指導者学校に入学するのが一般的なプランです。

なお、スペインサッカー協会の指導者コースを受講者は年齢は18歳以上、高校卒業資格所持者に限られ、日本の高校卒業資格をスペインで通用させるための学位認定(オモロガシオン、Homologacion)という手続きも必要になります。

普通の語学留学に比べ、かなりの計画性と準備の時間が必要ですね。

いずれの場合も、手続きはサッカー留学の扱いに慣れたエージェントに依頼するのが安心です。

各人の需要に合わせて詳細な情報を提供してくれますし、現地のエージェントや在スペインの日本人指導者と提携している場合など、より充実したサポートが期待できます。

スペイン語+フラメンコ

日本でもずいぶん前からフラメンコのサークルやカルチャースクールの教室が多くみられるようになりましたね。

趣味として習っている人からプロとして活躍している人まで合わせれば、相当な数になるのではないでしょうか。

フラメンコとは?セビジャーナスとは?

フラメンコかと思って見ていたら、「これはセビジャーナスだ」と言われた、という経験はありませんか?

フラメンコは、スペイン南部に定住したジプシーが昔から踊っている芸能で、歌、踊り、ギターの伴奏が主体となっています。

魂が感じる様々な感情を踊りに託して表現すると言われています。

一方、セビジャーナスはアンダルシア地方の中心都市セビージャ(Sevilla)で昔から伝わる踊りで、主にフェリア(春祭り)など祝祭日で踊られる民族舞踊です。

衣装や音楽の雰囲気に共通する部分も多いため、両者を混同する外国人は多いと思います。

実際、明確な線引きができるわけではありません。

フラメンコ舞踊の入り口として最初に習うのはセビジャーナス、という場合も多いのです。

留学先を決めるにあたって

フラメンコの本場はスペインの南・アンダルシア地方なので、留学先としてもアンダルシア州のグラナダやセビージャが人気です。

この2つの街には、初心者が気軽に入門できるところから、プロ級のダンサーが大半を占める高レベルのところまで、数多くのフラメンコスクールがあります。

スペイン語学校とフラメンコスクールの両方として経営している学校もあれば、語学学校が近隣のフラメンコスクールと提携してプログラムを作っている場合もあります。

また、首都マドリードにも有名なタブラオやダンサーが数多くおり、レベルの高いフラメンコレッスンを提供する学校もたくさん存在します。

放課後や週末に気軽にプロのショーを観に行くことのできる環境はとても魅力的ですよね。

これらの学校には日本の留学エージェントを通して手続きをしてもいいですし、現地に日本人スタッフがいる学校であれば自分でやりとりするのも難しくはないでしょう。

サッカー留学と同様、学生ビザが必要な長期留学となる場合には、スペイン語の授業を受講することが必要です。

スペイン語+料理


最近は日本でも本格的なスペイン料理が食べられるレストランはたくさんありますね。

タパスをつまみながら軽く一杯、という雰囲気の気楽なバルもあれば、ミシェランの星がつく超高級レストランまで選択肢は様々です。

スペイン料理の多様性を知ろう!

スペイン料理というと、大抵の日本人がまず思い浮かべるのは魚介のパエリアや冷たいスープ・ガスパチョ、ジャガイモの入ったスペイン風オムレツといったところでしょうか。

飲み物ではワインやサングリアが有名ですね。

実際にはスペイン料理はとってもバラエティに富んでいて、地方によって使う材料も調理法も大きく変わってきます。

北西部では大西洋岸での漁業が盛んなため、魚介をふんだんに使った料理が多いですし、内陸のポルトガルに近い地方では、精肉や生ハム、腸詰などの製造が盛んなため、メニューもお肉料理が多くなります。

また、お米料理は地中海沿岸のバレンシアやアリカンテが有名です。

同じパエリアでも海辺に近い土地では魚介が中心ですが、場所によっては具は肉と野菜のみということも珍しくありません。

飲み物に関しても、地方によって(ブドウの品種によって)種類も味も全く変わってきますし、地ビールやリンゴを原料としたシードルを得意とする地方もあります。

料理に興味があってスペイン留学する場合には、まずは各地方の料理がどんなものかを把握することが大切でしょう。

留学先を選ぶにあたって

プロの料理人やソムリエを目指す人が通うような本格的な教育機関もありますが、そのような環境では当然スペイン語ができることは前提ですし、最初からある程度の食材や調理法の知識を求められる場合もあります。

語学の習得の途中段階にある外国人にはかなりハードが高いでしょう。

ここでは、スペイン語を学ぶかたわら料理も身につけたい、日本に帰ってから自宅でも本格的なスペイン料理を作れるようになりたい、という語学留学生向けのプランを考えてみましょう。

グルメの街として日本でも話題のバスク地方・サンセバスティアンや、パエリアで知られる地中海側のバレンシアが、日本人でスペイン料理に関心がある人の語学留学先として人気です。

実際、これらの街には料理教室をコースのプログラムの中に取り入れたり、近隣の料理学校での受講やシェフのプライベートレッスンをアレンジメントしてくれる語学学校がいくつもあります。

午前中は語学の授業、お昼時?午後にかけて料理教室、というパターンが多いようです。

また、ホームステイ先の手配の際に条件を聞き入れてくれる学校であれば、「料理好き・美味しいもの好きなファミリー」という希望を出してもみてもいいでしょう。

ステイ先でその地方の特色のある食事を提供してくれる可能性が高いですし、時間に余裕があれば得意料理を教えてくれるかもしれません。

あとはとにかく現地のバルやレストランをたくさん訪れることです。

自分好みのスペイン料理を探して飲み・食べ歩きをしているうちに、料理や食材に関するボキャブラリーは各段に増え、お店の人や他の常連客との会話もスムーズにできるようになるでしょう。

まとめ

この記事でとり挙げた以外にも、ギターやガイタ(ガリシア地方のバグパイプ)などの楽器、タイルの絵付けなど、様々なことを学びにスペインに行く日本人が増えています。

また、昨今では、将来あるいは就職のためにボランティア活動や企業でのインターンシップをしたい、という学生も増えています。

何度も繰り返しますが、語学留学といってもスペイン語の上達だけを目的とするより、他にも興味を持てるものを探すことがおすすめです。

その分野に関するスペイン語の語彙や知識が増えるだけでなく、語学を続けるうえで大切なモチベーションを高めるのに役立つからです。

はじめは語学だけで精一杯で他のことを学ぶ暇なんて無い、という人も、心と時間に余裕が出てきたら、ぜひ他のことにもチャレンジしてみてください。

きっと新しい世界が広がりますよ。

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