ネイティブスピーカーがよく使う「イエイ」という英語には、実はさまざまな意味があります
日常で頻繁に使われる単語にこそ、意外とニュアンスや使う場面が分からず困ったりするものです。
喜びを表す時にはもちろん、その他にどのような場面で用いられているのかを理解すれば、ネイティブともより自然な英会話を楽しめるようになります。
今回はそんな「イエイ」の意味と、関連するフレーズについてご紹介します。
まずはさっそく基本の意味とスペルから見ていきましょう。
イエイ 基本の意味
カタカナで表示しているこの「イエイ」ですが、英語では「Yeah」と表します。
これは「Yes」のくだけた表現で、通常は家族や友人など近い人との間で用います。
分かりやすく言えば、Yesは日本語の「はい」に当たり、Yeahは「うん」に該当すると覚えておくと良いでしょう。
よって、英語でも初対面の人や目上の人には「はい」を意味する「Yes」で受け答えをすることが基本です。
カジュアルなイメージのある英語圏でも、カジュアル過ぎる自己紹介やコミュニケーションはマイナスな印象を与えますのでご注意を。
Yeahの種類
次にYeahの種類についてですが、Yeahの他にも、
「Yea」
「yeaaaah! 」
「YAY」
「Yep」
「Yup」
「Ya」
「YAAAAAS」
「Yeah, yeah, yeah」
などなど、SNSなどでも多くの表現が用いられています。
勉強も兼ねてその使い方を真似てみると良いでしょう。
それでは上記の単語がそれぞれどのような場面で使われているのか、次で詳しく解説していきます。
Yeahの意味 相槌として
会話の最中に、「Yeah」が相槌としてよく使われています。
「Yeah」の他にも、さらにカジュアルな表現として「Yea」「Yep」「Yup」「Ya」などに言い換えることができます。
さまざまな種類がある相槌の中で、このYeahには「話し手の内容を理解している」ことを示す働きがあります。
上記でご紹介したとおり、Yeahには「Yes」の置き換えとしての意味があるので、単なる相槌というよりは、話し手の内容に対しYesかNoで答える場合に用いられます。
例文をもとに確認していきましょう。
A: Have you been to the new Japanese restaurant?
新しくできた日本食レストラン行ってみた?
B: Yeah, I already visited there last month. I really enjoyed the food and their service.
うん、先月行ったよ。食事もサービスも凄い良かった。
A: I had to wait for him for 2 hours at the café.
2時間もカフェで待たされたの。
B: Uh-huh, and then, what time did he show up finally?
なるほど、それで最終的に彼は来たの?
A: I have to work this Saturday. I cannot go to your birthday party.
今週の土曜は仕事なんだ。誕生日パーティーには行けないな。
B: I see. It’s too bad but we’ll see again sometime soon.
そっか。残念だけどまたすぐ会いましょう。
一番目の例文が「Yes」の置き換えとしてのYeahです。
話し手がその場所に行ったかどうかと尋ねている文に対し、「Yes」、すなわち「はい、行きました」という意味を表しています。
2つ目の例文では、一般的な会話の相槌として使用されています。
YesやNoで意見を求められている状況ではないので、話を聞いていることを話し手に示すために打つ相槌です。
3つ目の例文もYesかNoで答える相槌ではなく、話し手の内容に関して「納得」していることを示しています。
Yeah以外の相槌も違いを理解して使いこなせるようにすれば、会話がとても楽になりますので、ぜひ取り入れてみてください。
Yeahの意味 Maybeのニュアンス
続いて紹介する「Yeah」は、答えが定まっていない場合の表現です。
イベント事に誘われたり、予定を聞かれたりした時に、一瞬濁して答えておきたい場合がありますよね。
その場合に使えるのがこの表現です。
まずは例文で確認していきましょう。
A: Do you like to go to a movie this Sunday?
日曜日、映画に行かない?
B: Yeah, that sounds good. But I need to repair my car too.
うーん、良いね。でも車も直さなくちゃいけないんだ。
これは日本語でもよくある婉曲表現で、遠回しに答える場合の言い方です。
その場で「No」とはっきり断ることを避けるために、「Yeah」と一旦返事をすることで表現が柔らかくなります。
そのあとに「でも~」と理由を続ければ、その場では考え中であるというニュアンスを相手に伝えることができますね。
ただ約束をする際などは、あまり答えを濁さずにはっきりYes, Noを伝えた方が親切と言えるでしょう。
Yeahの意味 喜びを表すとき
一般的に良く知られているのは、この喜びを表す「Yeah」ではないでしょうか。
ここでは「Yeah」の他にも「Yea」「yeaaaah! 」「YAY」「YAAAAAS」
などを用いることができます。
喜びを表すYeahの訳としては、「やったー!」が近い表現と言えます。
気軽な表現として大人から子供まで日常的に使用する便利な表現なので、ぜひ自分でも使える場面などを想定して練習してみてください。
それでは例文でその使い方をみていきましょう。
Yeah! I already finished all my homework by Friday.
やったー!金曜日までに宿題を全部終わらせたぞ
Yes!!! (スポーツ観戦など)
Yeaaaaah! I passed the exam!
やったーーー!試験に受かった!
Yay! I can finally see you tomorrow.
やった、明日ついに会えるね
Yeaaaaay, you did it!!
やったね!
日本語でも「やったね」「やったー!」などように、喜びの度合いによって表現の仕方が変わるように、英語でも色々な表し方ができるということが分かります。
ぜひ友達とメッセージを送り合う際の参考にしてみてください。
Yeahの意味 はいはい、分かりました
何度も同じことを言われて嫌気がさしている時、つい「はいはい、分かりました。」と捨て台詞を吐くなんてことがあるのではないでしょうか。
相手には不快感を与えてしまうだけなので、あまりおすすめの表現ではありませんが、同じ表現を英語でもすることができます。
これは日本語と全く同じ考え方で、「はい」を意味するYes、この場合は「Yeah」を「Yeah, yeah, yeah」と繰り返し並べます。
A: Ahh, you always leave the things here. Put them back where they were.
あー!いっつもここに物を置きっぱなしなんだから。元の場所に片して。
B: Yeah, yeah, yeah, you do the same with your clothes.
はいはい、自分も洋服を置きっぱなしにしてるくせに。
英語の場合はYeahを3回繰り返すのが一般的です。
日本語も「はい」を繰り返す分だけ怒りの気持ちを示すことになるので、根本的なイメージは同じと言えるのではないでしょうか。
ちなみに英語で「yeah,yeah」と2回繰り返す時は、苛立ちというよりも喜びの表現になることが多いと言えます。
Yeah その他の表現
同意を表す「Yes」「Yeah」は、その他にも覚えておくべき単語があります。
時と場面によって使い分けることができれば、あなたの英語も上級者レベルと言えるでしょう。
「Sure、Totally、Alright」
Yeahよりも少し丁寧に話したいとき、また言葉のバリエーションを増やしたい時には、上記のSure、Totally、Alrightを使えば印象がよくなります。
例えば会社の同僚や顔見知りの友人との会話で使うと良いでしょう。
畏まり過ぎず、くだけ過ぎずの場面や相手に対して使うことをおすすめします。
「Certainly、Definitely、Absolutely」
ビジネスシーン等のよりフォーマルな場面では、返答の仕方として、日本語でも「はい」以外に「了解です」「畏まりました」など、さまざまに使い分けているのではないでしょうか。
これは英語でも同様で、Yes以外にもCertainly、Definitely、Absolutelyなどを合わせて覚えておくと返答が単調にならず、さらに丁寧な印象を相手に与えることができます。
サービス業を始め、会社の上司などには上記の丁寧な言葉を心掛けると良いでしょう。
「Hell yeah」「Hell yes」
一方、こちらはYeahよりも更にカジュアルな表現です。
喜びを表す時に用いますが、hellには文字通り「地獄」という意味があるので、気の知れた友人間のみで使用するほうが良いでしょう。
What the hell is that? (何それ?)のように通常の文(この場合はWhat is that?)を強める効果、また文章をよりカジュアルにする効果があります。
まとめ
「イエイ」の使い方、そして関連するフレーズについてご紹介してみました。
単純なようで難しい日常会話ですが、使い方さえ知っていれば難しいことはありません。
「Yeah」であれは発音も簡単なので、すぐにでも日常会話やSNSなどで使用できるはずです。
喜びの表現だけでなく、相槌や婉曲表現でもネイティブのように「Yeah」を取り入れてみてください。