「銅」を英語で何と言う?ブロンズとコッパーの違い。

「銅」を英語でいうとどちらが正しいでしょうか?

オリンピックのメダルである金・銀・銅メダルは、英語でいうと「ゴールド」「シルバー」そして「ブロンズ」です。

一方「銅」という意味で「コッパー」と言う単語も、聞いたことがあるのではないでしょうか。

果たしてどちらを使えば良いのか迷ってしまいますよね。

本来はどちらが正しいのでしょうか。

早速例文と合わせて見ていきたいと思います。

ブロンズの意味

オリンピックメダルでよく耳にする「ブロンズ」ということば。

英語ではbronzeと書きます。

さっそく英文を見ていきましょう。

The Japanese team won a bronze medal at the Olympic game.
オリンピックで日本チームが銅メダルに輝いた。

She won a bronze medal in the 200-meter individual medley.
彼女は200m個人メドレーで銅メダルを獲得した。

We got the bronze prize at the race.
レースでは銅賞を受賞した。

In Olympic Games, a bronze medal is for third place.
オリンピックではブロンズメダルが3位に当たる。

He showed us the bronze medal at the interview.
彼はインタビューで銅メダルを見せた。

His father has been awarded a bronze medal when he was 22.
彼の父は22歳の時に銅メダルを受賞している。

We congratulated the team on winning a bronze medal last night.
昨晩のチームの銅メダル獲得を皆で祝った。

ブロンズメダルは日本語にすると「銅メダル」に当たるので、銅という意味で覚えている人も少なくないようです。

しかしこの「ブロンズ」、正しくは「青銅」という意味の単語です。

ではどうして銅メダルにブロンズという単語が使われているのでしょうか。

青銅は銅とスズとの合金で、銅や他の金属に比べると腐食しにくく、彫刻やオブジェを造るのに適している素材です。

青緑色が印象的な古代の青銅器や、赤茶色のヨーロッパ彫刻で人型の像を目にしたことがあるはずです。

これらは全て青銅、つまりブロンズで造られています。

そしてオリンピックの銅メダルも同じ青銅で作られていることから、英語では「ブロンズメダル」と呼ばれているのです。

英語の方が実際の金属の名前に忠実であることがわかりましたね。

ちなみに色味を表す「ブロンズ」は英語ではbronzeと書き、赤毛や茶褐色のようなイメージで用いられることが多いです。

一方ブロンドヘア等で用いられるのはblondで、こちらは金髪のことを指しますのでお間違いのないように。

銅 の意味

英語で「銅」とはcopper(コッパー)と言います。

これはラテン語のcuprumから派生しており、元素記号のCuにも使われています。

銅メダルについては特殊な理由があるとお伝えしましたが、それ以外で「銅」と言いたい時にはこの単語を使いましょう。

例文を見ていきましょう。

A copper wire/a method of copper plating
銅製の針金/銅メッキ加工の方法

A plate made out of copper/a pan made of copper
銅製の板/銅製の鍋

Copper transmits electricity.
銅は電気を通す

Copper and silver are both metals.
銅も銀も金属である

The color he pointed is like reddish-brown resembling the color of polished copper.
彼が指した色は赤みのある茶色で、磨いた銅の色に似ている

Are there something having the color of copper?
銅色をしたものって何かある?

Copperという単語は銅製を使う作業工程や商品説明には頻繁に使われています。

仕事や専門分野で使用する方は英語でも「銅」の言い方を覚えておくといいでしょう。

日本ではなぜ「銅」が用いられるのか

では一方、日本でメダルを表す際に青銅ではなく、「銅」が用いられるのはなぜなのでしょうか。

実はその特徴的な色味とこれまでの歴史にヒントがあるようです。

銅は紀元前7世紀ごろからすでに発掘されており、その色味と鋳造のしやすさによって、古くから貨幣として用いられてきた金属です。

その貴重価値は金、銀についで高く、また他の一般的な金属が灰色であるのに対し特殊な赤茶色であることも合わさって、メダルの一つに採用されたと言われています。

つまり、金属の中で鋳造性、貴重性、独特の色味という特殊性を兼ね備えていることから、日本では昔から金・銀・銅の三種類を採用しているわけなのですね。

まとめ

「銅」の英語に関する内容をまとめてみました。

オリンピックメダルの「ブロンズメダル」は、青銅で造られているために英語ではそう呼ばれていることが分かりました。

そして色味や素材として「銅」という時にはCopper(コッパー)という単語を用いましょう。

他にも色の呼び方について英語で調べてみると発見があって面白いですよ。

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