無断転載の禁止を英語で何と言う?転載禁止に関する例文も紹介

インターネットが普及していく中で、あらゆるメディアが無断転載の禁止について呼び掛けています。

この「無断転載の禁止」に関する表示は、いわば決まり文句になっていると言っても過言ではないでしょう。

このフレーズですが英語ではどう表記するのが正しいのでしょうか?

そもそも無断転載とはどういう意味なのでしょうか?

現代のデジタル社会を生き抜くために、今更聞けない言葉の意味から英語での使用方法まで、しっかりと身に付けられるように解説していきます。

それでは早速、「転載」ということばの意味から見ていきましょう。

転載とは

まずは日本語の意味から見ていきます。

「転載」とは、他人がオリジナルに作成した著作物の真似(複製)をして、もともと公開されていた場所とは別の場所に独自に公開することを言います。

これを無断で行うことを禁止するのが、「無断転載禁止」という意味です。

要は他人が作ったものを、許可なしに勝手に使用してはいけないという一種のルールなのですね。

自分がオリジナルの作品を作った側だとすれば、その所有を守る権利としては当然だと言えるでしょう。

しかしインターネット時代では、従来の出版物や印刷物よりも、個人レベルで容易に転載を行えてしまえるため、著作権侵害を守る権利の強化が常に課題とされています。

著作権者の許可を得ず、無断で転載したことが発覚すると、これは著作権侵害に相当します。

故意の場合には違法行為とみなされ、10年以下の懲役、または1,000万円以下の罰金が科されることになり、インターネット使用の観点からいえば極めて重い刑罰が下ることになります。

転載には所有者の許可をもらうか、使用料を払う等の方法がとられますが、転載を一切禁止している作品も多々存在しています。

また初めから転載を許可している作品もあるので、他者の作品を転載したい場合には個別の確認作業が必要不可欠と言えるでしょう。

無断転載禁止を英語で?

転載について内容を理解できたら、さっそく英語の表現について見ていきましょう。

著作権は英語でCopyright です。

この著作権に関する注意書きのことを「Copyright Notice」と呼んでいます。

そしてこの注意書きの中で最も代表的と言えるフレーズがこちらです。

All rights reserved.
転載禁止

インターネットの写真や文章の中で、一度は目にしたことがあるフレーズではないでしょうか。

ここではホテルの予約を取る際等によく使われる「Reservation」リザベーション(予約)の動詞形、「reserve」という単語が使われています。

Reserveには「予約」の他にも「権利などを保管する、保有する」という意味があります。

その他にも転載禁止に関する多くのフレーズがあるのでご紹介します。

自分の公表するコンテンツの種類によって、文章を使い分けると良いでしょう。

Reproduction is prohibited.
複製を禁止します

Unauthorized reproduction prohibited
許可無く複製することを禁じます

Unauthorized copying prohibited.
許可無く転用することを禁じます

Please do not reproduce the contents. Also do not share them with any third party.
コンテンツの複製、また第三者への共有もお断りしています

Reproducing all or any part of the contents is prohibited without the author's permission.
所有者の許可なくコンテンツまたはその一部を転載することを禁じます

Reproduction of images and photographs from within this site is prohibited.
本サイト内の画像、写真の無断転載を禁止します

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.
当サイトのテキスト、画像の無断転載を固く禁じます

All rights reserved. Unauthorized duplication is violation of applicable laws.
転載禁止。無断で使用した場合は法律により罰せられます。

著作物使用に関する注意書き 英語

英語ではこの著作物使用に関する注意書きの使用が広く浸透しており、インターネット上でも多くの文章でその引用元やサイト情報が掲載されているのを目にします。

これはもともと1952年に締結された「万国著作権条約」に基づくもので、日本もその加盟国になっています。

この条約により、所有者が転載を許可している場合、またはいずれかの方法で転載の許可が得られた場合には以下の4点を記載する必要があります。

著作権を表す©のマーク The Copyright Symbol
作品が発行された年 The Year of the Work
所有者・作者の名前 The Name of the Author
転載禁止のフレーズ A Rights Statement

上記を踏まえ、例えば以下のように記すことができます。

© 2015 Toshi Tanaka All Rights Reserved

©は文字化けを避けるために(c) も可とされています。

また個人名の他に会社名、サイト名の引用が認められる場合もあります。

この表記があることで転用は許可されているという証明になるため、極めて重要な意味をもつことがお分かりいただけたでしょうか。

逆にこの記載もなく、もちろん許可のない文章や写真の転載は、他人の作品を無断で使用することになるため、発覚すれば所有者の権利を侵害しているとみなされ、法律違反の対象となってしまうのです。

記載方法を知っていれば特に難しいことはないので、インターネットを使用する際にはこのルールをしっかり守った上で活用していくといいでしょう。

まとめ

「無断転載禁止」に関する英語のフレーズと、関連情報についてまとめてみました。

コピーライトの表示は、従来の書籍や出版物では一般的でしたが、現在は誰もがインターネットを通じて文章や写真を共有できてしまうため、知識を持たずに転載をしてしますケースが後を絶ちません。

著作権者との問題を回避するためにも、むしろ自分の身を守るためにも必要な知識であると言えるのではないでしょうか。

All right reserved. の意味が分かったら、正しい記載方法を身に付けてインターネットを効率よく利用していきましょう。

おすすめの記事