大学の英語についていけない時の対策法。おすすめの学習法まとめ。

大学受験を突破したはずなのに、大学生になってからも英語の苦手意識が取れずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

それはきっと英語を実践的に使う機会が少ないからか、単語力が少ないか、文法を理解していないか、理由は色々あるかと思います。

せっかく時間のある大学時代ですから、一度腰を据えて英語を勉強してみませんか?

今回はそのために必要な英語のおすすめ学習法についてまとめてみました。

自分に合った勉強の仕方を見つけて、是非英語を自分の武器として使えるように学習していきましょう。

英語の授業についていけない原因

英語の需要が拡大するにつれて、英語のみで行われる授業や、ディベートのクラスなどといった語学に関連する履修科目が増加傾向にあります。

さらに大学では高校までの基礎が一通りあるとみなされるため、その授業の進み方も早い場合が多く、英語が苦手な人にとってはますます英語嫌いが加速してしまう要因になっています。

しかし、落胆する必要はありません。

なぜなら義務教育を終えた大学生には、「時間」という最大の利点があるからです。

授業の組み方が自由な大学生にとって、その他の自由時間をどう使うかは言うまでもなく個々の工夫次第なのです。

もし今英語のスキルに自信がなく将来に不安を感じているようであれば、是非ここで一度腰を据えて英語の勉強に取り組むことをおすすめします。

その不安を感じる要因として考えられるのは、「英語の基礎固めがしっかりできていない」こと、

これに尽きると思います。

基礎が曖昧ということは、文法、単語力、長文読解など、これまで学校で習ってきたはずの基礎的な内容が、しっかりと自分のものになっていない可能性があります。

その未完全な知識では、どんなに難しい長文や音声を聞いても理解できないのは言うまでもありません

やはりどの分野でも、「基礎」をしっかりと築くことによって、その後の応用に対応していけるようになることは違いありません。

ここでは自分の現状をしっかりと把握し、基礎からしっかりと固めていくという意識で始めていきましょう。

ここで焦る必要は全くありません。

なぜなら大学生には「時間」という強い武器があります。

英語は一日二日では習得できませんが、半年、一年とコツコツ積み重ねていくことで確実に自分のものになっていきます。

是非諦めず、大学生のうちに英語をマスターできると社会に出てからも大変役立ちます。

英語の効果的な学習法

まず現在履修している英語の授業についていけないのであれば、そのための対策を打たなければいけません。

スケジュールや不足しているスキルによって、自分にあった効果的な学習法を選択していきましょう。

まずは下記で予習の仕方からご紹介します。

簡単な予習が授業の理解度を左右する!

おすすめは、「授業の予習」です。

次の回の範囲が予め教授から知らされており、事前に分かっているのであれば是非授業前に簡単な予習をしておきましょう。

その簡単な予習とは「単語の意味調べ」です。

これだけで次回の授業の理解度が劇的に変わります。

まずざっとその範囲のページに目を通し、分からない単語を辞書で調べておきます。

見たことがある単語でもすぐに訳が思い浮かばない単語は、アウトプットの練習が不十分ですので、事前に確認しておく必要があります。

時間がなくても、授業の前までの隙間時間を使ってこの単語調べだけは準備をしておきましょう。

担当講師がネイティブの先生であればなおさら、聞き慣れない発音で授業が進んでいきますので余計に混乱してしまいます。

授業ではその「発音」だけに集中できるよう、事前に単語の意味を把握しておくことが授業についていくためのポイントです。

また予習をしながら、前回の授業の復習も合わせて行う事ができれば時間を有効に使えるので良い勉強の仕方と言えるでしょう。

単にノートのページを見直すだけでも、脳内で情報が反復されるので記憶として残りやすくなります。

時間が無い時は授業の復習を!

大学生活も、授業だけでなくアルバイトや課題活動をしていると案外時間に追われてしまうもの。

「授業の予習の時間がどうしても確保できない」と言う場合には、せめて授業の復習をする習慣を付けましょう。

しかし、ここで注意したいのは復習の方法です。

「復習」と言っても、効率の悪い方法を繰り返しているようでは一向に英語力が身に尽きません。

ポイントは、「いかにアウトプットができるようになるか」です。

例えば授業後の移動時間や電車の中、あるいは普段ついぼーっとしてしまう待ち時間等を活用するのです。

その隙間時間に、授業の内容を頭に思い浮かべてみます。

この際にノートや教科書は敢えて広げず、自分の記憶だけを辿るようにします。

そうするとどれだけ自分の記憶に情報がインプットされたかが分かるだけでなく、手間を掛けずに授業の復習が出来てしまいます。

ノートを眺めるだけでやった気になるような復習よりも、ずっと効果がある復習法と言えるでしょう。

またどうしても思い出せない部分に関してだけノートや教科書を見直すようにすれば、効率良く学習していくことができます。

隙間時間を利用して、是非実践してみてください。

文法の基礎はここで総復習を!

基本的な予習、復習の習慣が身についてきたら、いよいよ腰を据えて英語と向き合う時間を作りましょう。

長期休暇を使うのもよし、日常的に時間を作るのもよし。

授業前や授業後の空き時間でも構わないので、自分でノルマを決めて学習に取り掛かることをおすすめします。

まずは高校までに習った「文法の総復習」です。

日本の義務教育で習う英文法は、英語の基礎的な用法を全て網羅している点で大変優れています。

しかしあくまでも基礎レベルなので、知識として抜けている部分があると応用が利きません。

おそらく大学の授業についていけていない理由は、この基礎文法に抜け目がある場合が多いのです。

したがって、今まで曖昧にしてきてしまった基礎文法を徹底的に理解していきましょう。

例えば、
「過去形と完了形の違いは明確になっているのか」
「比較級や最上級は正しく使うことができるか」
「前置詞aとtheの使い分けができるか」
「仮定法 を正しく使えるか」
「強調構文は正しい語順で使えるか」

など、とにかく少しでも曖昧な部分抜き出して、もう一度徹底的に勉強し直します。

高校までの文法さえ頭に入っていれば、大学で扱う題材の長文や論文は応用編になるので、回数を重ねれば少しずつ読めるようになってきます。

まずは基礎をおざなりにせず、しっかりと頭に入れていきましょう。

リスニングの強化

その他に授業についていけない理由としては、「ネイティブスピーカーの英語に慣れていない」ということが考えられます。

高校までは日本人教師が大半を占めていたものの、大学となるとネイティブ講師を採用している確率が圧倒的に高いと言えます。

そのため、始めは英語がただの音にしか聞こえず、冷や汗をかくこともあるかもしれません。

それはそれで良いのです。

その先生の出身地により、発音や話すスピードの癖もあるので、時間を掛けて慣れていくようにすれば十分です。

ディベートをするような難易度の高いクラスでない限り、先生も授業で同じ単語やフレーズを繰り返し使うことが多いので、一つ、二つと聞こえる単語を増やせるようにしていきましょう。

一つずつでも聞き取れる単語が増えてくれば、それは立派な進歩です。

一学期を使って、しっかりと時間を掛けてネイティブの発音を聞き取れるように取り組んでいきましょう。

TOEICリスニングパートで色々な発音に触れる

時間は掛かると言っても、もっと確実は成果を積んでいきたい、という人にはTOEICテストに向けた学習がおすすめです。

就職活動でも資格として役立ちますし、持っていて損はない資格でしょう。

このTOEICのリスニングでは、アメリカ人を始め、イギリス人、オーストラリア人、カナダ人と異なる発音の英語に触れることができます。

授業だけでは英語が聞き足りないという人は是非TOEIC教材を使ってリスニング力を伸ばしましょう。

日本の義務教育ではどうしてもアメリカ英語、それも特にカリフォルニア地方の英語がよく使われており、その発音を「英語」だ!と思って育ってきています。

しかし、それは英語圏のごく一部で、世界ではさまざまな地域で英語が話されています。

更に今はグローバル化で、英語圏以外の人達も英語を話すようになってきているので、英語の発音は益々多様化しています。

こうした背景からも、学生のうちにあらゆる英語の音に触れておくことをおすすめします。

これがリスニングにおける大変効果的な学習法です。

まずはきっかけとして、TOEICの英語から始めてみるのが入りやすいかもしれません。

ネイティブスピーカーとの交流を持つ

今まではなかなかネイティブと英語で話す機会も少なかったかもしれませんが、大学の構内にはネイティブ講師を始め、留学生も多く在籍しています。

そういった人たちと積極的に交流を増やすことによって、今までの知識を「使える英語」にしていくのです。

やはり「英語」を一つの言語として習得するためには、実際に英語を使用するしかありません。

教科書英語から抜け出せて初めて、一歩ステップアップした大学レベルの英語と呼べるようになるのです。

実際に英語を使い始めると、日常的に使う英単語も分かってくるため、授業で先生が何気なく発する言葉が聞こえるようになってくるでしょう。

また、同じく第二言語として英語を学習している学生同士で練習するのも、始めのうちは効果があります。

同じようなレベルの人と話すことで、お互いに刺激し合うことができモチベーションも上がります。

英語を母国語としない留学生が自分より流暢な英語を話しているのを聞いて、感化される場合も多いです。

この学びの場を最大限に活かし、貪欲に英語を学習していく姿勢も英語習得には大切な要素です。

留学を視野に入れる

授業についていくための対策としては、予習、復習、リスニングの強化といくつか例を挙げてきました。

そんな中、留学という機会を使って英語力を高めるのも一つの方法です

英語の習得に長期間時間を費やせるのも、大学時代ならではです。

チャンスがあれば、実際に語学留学や交換留学を視野に入れてみることもおすすめします。

この「授業についていけない」というマイナスな気持ちを留学のきっかけにしても良いと思います。

現地で学習することによって、英語の苦手意識が無くなるだけではなく、更に社会で使えるスキルを習得することができるのです。

また長期間英語漬けになることによって、一見時間と費用が掛かりそうな留学も、後になってみると有意義な投資だったと思えることが少なくありません。

インターネットや電車の広告を見ても分かるように、巷には語学学習の情報で溢れています。

それだけ社会では今英語が必要とされているのに、それを習得できていない人がまだまだ多いのです。

社会に出てからでは、現在の武器である「時間」は圧倒的に減りますし、もちろん費用も掛かります。

長い目で見た時に、今ここで英語の苦手意識を克服し、より高いレベルにステップアップしておくことは悪い選択ではないかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は大学の授業についていけないと感じた時のための対策をご紹介しました。

まずは授業の簡単な予習、そして復習、またネイティブの英語を聞き取るためのリスニング練習が効果的です。

また学内で国際交流の機会があれば積極的に足を運び、自分の英語力を鍛えていくことも大切です。

さらに貪欲に英語を習得したいという人は、是非学内の留学支援や交換留学に挑戦してみても良いでしょう。

大学時代にある「時間」という資産をどう使うかは、あなた次第です。

是非効果的な投資と学習で有意義な時間にしてなることを願っています。

おすすめの記事