英語は現地に留学すれば誰でも身につくと思っていませんか?
それは大きな間違いです。
最近はTVやインターネットでも英語が溢れるようになり、誰でも簡単に喋れるだろうという甘い幻想を抱いてしまいがいですが、実際はそんなに容易ではありません。
留学を控えているなら特にその幻想は捨て、貴重な留学期間を有意義に過ごすための事前準備を始めましょう。
留学は日本での下準備が全てを左右するといっても過言ではありません。
今回はその学習ポイントを紹介していきますので是非参考にしてみてください。
留学前に文法の基礎をおさらいしておく
留学する前にしておきたい一番の学習が英文法の総復習です。
まだ留学までに半年以上時間があるのであれば、大学受験用の英文法参考書を一冊全て復習しておくことをおすすめします。
日本の義務教育では、なんと日常会話で使用される英語の重要文法がほとんど盛り込まれています。有難いですね。
そのため少しでも曖昧な文法事項はこの時期に徹底して復習しておくことが大切です。
特に関係代名詞、完了形は日常会話でも頻繁に使われるので、実際に会話でも使えるように例文を頭に入れておくと良いでしょう。
関係詞は例えば、
「I went to the new cafe that we have talked about last time.」
(この前話してた新しいカフェに週末行ってみたよ。)
のような日常的な会話で頻繁に使われています。
完了形の例で言えば、
「I want to visit LA someday. Have you been there before?」
(わたし一度ロスに行ってみたいんだよね。行ったことある?)
という様に、経験を問う場合によく使われます。
また会話に限らず授業でも文章を書く機会が多くありますので、文法知識をあらかじめ付けておくことで現地でもスムーズに授業を受けられるでしょう。
また、留学まで3か月を切っている場合は、上記参考書の中から自分の苦手項目をピックアップして学習すること。
若しくは最低限中学3年間で学習した範囲の文法は確認しておきましょう。
事前に文法を復習しておいた方が良いのはなぜ?
どうしてそこまで文法知識が必要なのでしょうか。
文法が頭に入っていない場合に現地でどういうことが起こるのでしょう?
まずは自分の言いたいことが言えない、新しく出会う友達とのコミュニケーションができないということが起こり、愛想笑いをするしかない状態が何か月も続くことになります。
また授業のクラス分けでも下級クラスに入ることになり、日本でもできる文法学習や初歩的な勉強のために授業料を払わざるを得なくなります。
せっかくお金と時間を掛けて現地に留学するのですから、勉強以外の有意義な時間にも時間を割きたいですよね。
また、ある程度英語ができる状態で留学した人は授業以外の課外活動や交流にも積極的に参加する機会に恵まれやすいと言えます。
そういう人が帰国した時に、現地に行ったことでより話せるようになったと実感できるのではないでしょうか。
留学前に自分の自己紹介文を用意しておく
留学生活の良いスタートを切るために、自分の自己紹介文を用意しておくことをおすすめします。
まず始めはどこにいっても自分の名前と出身地、家族構成、趣味や特技など、自分の情報を相手に伝える場面が多いはずです。
まずは好調なスタートを切るために、分はこういう人物ですと言える簡単な挨拶文を考えておくと
現地でも一目置かれ、友達もできやすいでしょう。
第一印象が大事なのは日本でも海外でも同じですね。
また、英語圏はたいてい積極性がある方が好まれる文化ですので、待っているだけでは誰も出すけてくれません。
その点でいえば日本とは対照的ですので、海外ではどんどん自分から発信していくくせを付けるよう心掛けましょう。
そのためにも事前準備を欠かさずできることは日本にいるうちから用意しておくと、多少の消極性もカバーできるはずです。
余裕がある人は、上記の簡単な自己紹介に加え、「なぜ今回留学しようと思ったのか、留学のあとにどんな将来設計があるのか」など、自分の将来についても具体的に考えておくと良いです。
海外にいると「どうしてわざわざこの国に来てまで勉強しているの?」と聞かれることが多くなります。
そんな時に幼稚な回答にならないよう、将来の夢や目標を具体的に考えておくと良いでしょう。
もちろん将来は分かりませんので今時点の気持ちで構いません。
そしてその瞬間にしっかりと内容を伝えられることが重要です。
アドリブが得意な人は良いですが、「うーん、えーっと・・・」と言葉に詰まらないためにも事前に頭の中に用意しておき、いざという時のために準備しておきましょう。
留学前に日本のことについて調べておく
留学も目前に迫ってきたのなら、改めて日本について調べてみると良いでしょう。
海外の人に対して、日本や自分の出身地はこれが有名で好まれているという話題の引き出しを増やしておけば会話に困った時にも慌てずにすみますね。
外国人は「日本」と聞くと、サムライ、忍者、舞妓さん、アニメなど一部の情報しか知らないことが多く、世界で日本がどう見られているかに気付かされます。
その場合に、実際は今こんなものが流行っているという話題を用意しておくと、より日本やあなた自身に興味を持ってもらえるかもしれません。
また気候や食べ物、生活習慣などについても各国によって異なりますので、慣れない人と会話を始めるのには良いトピックになります。
例えば日本で使用するお箸、お茶碗、お正月、靴を脱ぐ習慣や挨拶の仕方まで海外に出ると日本では当たり前過ぎて気付かなかった文化に気付くことができます。
日本では一般的にお茶を飲む文化ですが、コーヒーが主流の国もあれば異なる種類のお茶を楽しむ文化もあります。
さらに日本では一年を通して四季折々の気候を楽しめますが、一年中熱い、寒い国から来た人、そういった国にルーツのある人もいるでしょう。
もちろん好きなスポーツ、音楽、アートなど、得意な分野から日本を紹介してみてもOKです。
そういった話題になる共通点、相違点をたくさん見つけながら是非日常会話を楽しんでみてください。
きっと今までの常識は常識ではなくなり、視野が広がっていく自分に気付くと思います。
それだけでもあなたの留学生活は十分充実していくはずです。
それから小さいもので良いので、日本を紹介できるお土産を持っていくと良いかもしれません。
お世話になるルームメイトやホームステイの家族、それから新しく知り合った友達に日本のことを紹介できる良いチャンスになります。
持っていくものはお手ごろでかさばらないもの。例えばしおりやレターセット、また日本の文具は安い上に性能が良いものが多いので好印象です。
最近は100円ショップでもお土産になりそうなものがたくさん出ていますので、是非渡航前にチェックしてみてください。
時間があればお土産屋さんなどで日本らしい柄や文字の入ったアイテムを探してみるのも良いかもしれません。
パッケージに日本語が書いてあるだけでも外国の人にとっては珍しく、また渡航中に感謝の気持ちを伝えるのにも効果的です。
デジタルで簡単に繋がれる現代だからこそ、小さな贈り物がより一層心に響くはずです。
限られた時間の中で送る留学生活では多くの出会いや別れを経験します。
そんな時にさっとお礼の気持ちを伝えられれば留学後もずっと良い関係を気付いていけるのではないでしょうか。
まとめ
英語の勉強は現地に行ってからとのんびり構えていると、せっかくの留学生活があっという間に終わってしまいます。
行く前に勉強しておけば、と後悔しないためにも是非上記であげた文法の復習、自己紹介の準備、そして日本についての知識を増やしておきましょう。
特に文法の勉強は日本にいる間にもできる内容なので、留学前の時間を上手に使って準備をしておくと現地で良いスタートを切れます。
上手に下準備をして有意義な留学生活を送ってください。