大学受験や企業の就職試験で、小論文や作文が出題されることがあります。
ところが昨今では日常的に活字を書く機会が減少したため、原稿用紙の書き方が分からない人が増えているようです。
そこで今回は、作文や小論文を書く際に役立つ、英語の書き方について解説していきます。
グローバル化が進む現在において横文字の使用は必須と言えるので、知っておいて損は無いでしょう。
例えば、英語の場合は一マスに何文字まで書けばよいでしょうか。
曖昧になっている場合は下記でさっそく確認していきましょう。
縦書きと横書き 違いはある?
まず原稿用紙の向きに注目します。
原稿用紙には「縦書き」と「横書き」の指定がありますが、それぞれの用紙によって書き方の違いはあるのでしょうか?
ここでは「IT」と「Technology」という単語を書く場合を例として見ていきましょう。
縦書きx短い文字の場合
まず「IT」のような頭文字や2~3文字程度の大文字が続く場合です。
英語なので横並びのイメージがあり、さらに二文字のように短い単語であれば一マスに入れてしまいたくなるかもしれません。
ところがこれは間違いです。
この場合は、縦書きで一マスに一文字ずつ記入するのが正解です。
よって「IT」は縦に「I」「T」と記入し、合計で2マス使用するのが正しい書き方になります。
ふだん英語の文章を見慣れている人ほど違和感があるかもしれませんが、これは日本語ならではの見やすさを重視したルールです。
忘れていた方はここでおさらいしておきましょう。
縦書きx英単語の場合
次に二文字以上の英単語についてです。
「Technology」という単語を例に見てみましょう。
縦書きなので上記のように一文字ずつ縦に並べていけば良いのではないかと思うかもしれませんが、これは間違いです。
正しい書き方は、
まず文字を横向きにすること。
次に大文字は一マスに入れること。
そして小文字は一マスに2文字まで入れること。
この3点が必要です。
よって上記の「Technology」では、まず大文字の「T」で一マスを使い、「ec」「hn」「ol」「og」「y」の順に合計で6マスを使用します。
そして原稿用紙に対して、文字を横向きに書くことに注意しましょう。
横書きx短い文字の場合
横書きの原稿用紙に「IT」の文字を入れる場合の書き方です。
この場合は縦書き同様、大文字は一文字につき一マス使用するのがルールですので、そのまま横並びにしましょう。
このページのように、横書きで一マスずつ「I」「T」と記入し、計2マス使用することになります。
横書きx英単語の場合
最後に、横書きの原稿用紙に2文字以上の英単語を書く場合です。
縦書きで使用した、「Technology」を例にとって見てみましょう。
この場合は、既に原稿用紙が横向きなので、縦書きのように英単語の向きを変える必要はありません。
ポイントは、
大文字は一マスとしてカウントすること。
小文字は一マスに2文字まで入れること。
この2点に注意して、正しく書けていることが大切です。
よってマスに関しては、「T」「ec」「hn」「ol」「og」「y」の順に合計で6マスを使用することになります。
これは縦書きと同じで、大文字と小文字のマスの使い方の共通ルールとして覚えておくと良いでしょう。
その他のルールについて
英語の書き方以外にも、原稿用紙を使用する際にはいくつか基本のルールがあります。
忘れてしまった方は下記も合わせて確認してみてください。
試験を控えている場合など、とっさの時に慌てないためにも一読しておくと安心です。
まず、段落の始めは全て一文字空けにして書き始めます。
数字を使用する際は、いくつか抑えておきたいポイントがあります。
まず縦書きで書く場合には「漢数字」が原則です。
例えば、「1200人」と書く場合「千二百人」を縦にして4マス使用します。
ただし、西暦を書くときは例外で、「1985年」と書く場合、「千九百八十五年」でははく、「一九八五年」と書くようにします。
これは原稿の読みやすさを重視しているためです。
よってこの場合は、「一九八五年」で計5マス使用すれば良いですね。
一方、横書きの場合は、漢数字ではなく通常のローマ数字を使用し、一マスに2文字入れることに注意してください。
パソコンで文字を打つときも同じですが、英語や数字は「半角」にするというイメージを持つと分かりやすいかもしれません。
よってこの場合は、「1985年」で合計3マス使用することになります。
その他にも、
行始めに「、」や「。」が来る場合は、前の行末のマスに文字と一緒に入れること
それ以外の文字、「ゃ」「ゅ」「ょ」「ー」「っ」などは、行の始めのマスに入れること
これらの規則を守って、正しい原稿用紙の書き方をマスターしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は原稿用紙における英語の書き方、そして基本のルールについてまとめてみました。
学生時代に習っているはずの基本も、パソコンが主流になった今では忘れてしまっている人も多いと思います。
是非、事前の試験対策として確認しておくことをおすすめします。